「 一 と い う 字 」

一という字には心あらたまるものがあります。

「一年の計は元旦にあり」「一からやり直す」や「一日、再び晨なり難し」というのもあります。一日に二度朝はこないということです。

「一ときの懈怠は一生の懈怠」ともいいます。
一時のなまけ心が、一生を台無しにしてしまう。という意味ですが、台無しにしてからでないと気がつかないから困ってしまいます。その反省で子供に言って聞かせてもこれが又受け付けてくれません。

人間の進歩などというものはこんなものでしょうか。

若い頃には気にならなくても歳とともに一日、一時が大切になってまいります。
 
大切だと感じられるようになってからでも遅くはありません。

一日、一時を大事に、有意義に過ごしてまいりましょう。

一時、一日を大事にすれば、いい一生になるはずです。

 最後の時、「ああいい人生だったな」とにっこり微笑んで逝けるように。 


「一生は一に始まり、一に帰る」という言葉もあります。