象牙の箸
以前聞いたお話で、中国の諺だそうですが、「象牙の箸で食事をするな」というのがあるのだそうです。
意味は、象牙の箸を使うようになると、端の欠けた茶碗やお椀というわけにはいかず、はしに合うような食器を揃えなくてはならない。
そうなると、テーブルもそれ相応の物、料理も毎度お茶漬けというわけにはまいりません。豪華に、といかなくてもそれなりの内容にしなければなりません。
その様にして、食事をする場所や、やがて住まい全体も、「それなりに」しなければならなくなります。すると、持ちこたえられなくなり、破産ということになります。たった箸一膳が家の破産にまで繋がってくるわけです。
「これくらい」「それぐらい」が命取りになりますよ。と教えてくれているのだと思います。
女性の好きな靴にしても同じです。靴とスーツとが合っていなければなりませんし、出かける玄関も気になるでしょう。(体型は・・・本人が満足していれば何も言うことはありません)
逆の発想で、勇気と根性のある人は、「象牙の箸で食事を」してください。
いつかこれに合う茶碗を、お椀を買うぞ。いつか見合うテーブルも買い、食事の場所もそれなりにして見せるぞ。との積極的な考え方で頑張ればいいのです。
最初から自分の殻を小さくする必要はありません。
立身出世された方はそんな考え方の人の様です。
どっちの方を取るか。それはあなた次第です。