「好きな人も 嫌いな人も」
83歳になる老人の話。
「この歳になってみて、つくづく思うことがあります。今日まで、沢山の人たちと出会いました。出会った人の中には大げんかをした人もいました。恨んだり恨まれたりした人もいました。心の底から嫌った人もいました。」
「反対にこの人と出会ってよかったなあ、この人、大好きだなあ。いつまでも一緒にいたいなあ。と思う人も沢山いました。」
今思えば、好きな人も嫌いな人も、私の人生にとってかけがえのない人ばかりだったのですね。
今日まで私の手を引いて、間違いのない『人生航路』を歩ませてくださった人たち・・・
みなさんは私を導いて下さる仏さまだったということに気がつきました・・・・」
一時の感情でけんかをしたり、一寸した言葉の行き違いで恨んだり恨まれたり、人間関係は難しい。
でも、心を落ち着けてみてみると、実は、出会う人みなさんが、自分の手を引いて下さる仏さまなんだと気がつきます。
『私は仏さまとめぐりあっているんだ』と思って接すれば、決して人間関係が難しくなることはありませんね。
『好きな人も嫌いな人も、手を引いて下さる仏さま』
いい言葉ですね。なんだかホッとしますよ。
83歳の老人の笑顔はことのほか美しく輝いておりました。